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「犬と老いじたく」



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北海道臨床獣医師学先進教育プログラム:現代GP


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「人と動物の共存先進地域」としての北海道の活性化を目標に
1 臨床実習教育
2 特質的臨床教育
3 地域公開セミナー

の3つの柱からなり、
・・・・・・と説明があり、
このプログラムに国からの補助金が出ているのだそうです。
ですので無料で講演会が出来るのだと説明がありました。







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会場はこのようなところ。
(当日カメラは持って行きませんでした。これはGPニュースの中の写真を写したものです)
ここにほぼびっちり。
学生さんも多かったのですが一般の方も多数。
その半分以上が7歳以上のワンコの飼い主、
または実家で飼っているなどでかかわりのある方たちでした。







講師 中塚圭子さんは

日本動物病院福祉協会(JAHA)認定ドッグトレーニングインストラクター
JKC(ジャパンケンネルクラブ)公認訓練士
動物看護士学校の講師を務め
自宅スタジオにてドッグ・スクール“ドルチェ・カーネ中塚”を開いている


と、とても多忙な方です。
最後の行のドッグ・スクール“ドルチェ・カーネ中塚”の中で
老犬教室と呼ばれるものも開催されていて、この15年程の間に指導してきた犬は4500頭。
その中から実話にもとづいたお話、実際に経験されたお話を講演されました。







老犬を取り巻く背景として、
現在はシニア世代の犬が全体の4割。
空前のペットブームがいまや空前の老犬時代となってきている。

また、ご自身とご両親の老犬介護の二つを例に挙げ、
大型犬だったので、特に排泄問題が大変だったお話をされました。
寝たまま室内でしてくれる場合は、まだ良い、
外でしか排泄できないコの場合、老犬になり昼夜関係なく2時間おきに外へ排泄に連れて行くのは
本当に大変だと、おっしゃってました。
年を取るとオシッコが近くなるのは人間も犬も同じですよね。


犬の老化現象
1 足腰
2 目・耳
3 しつけ
4 脳・食欲




1番目の足腰。
これは主に後足とその周辺の筋肉の衰えから来るもののことですね。
犬は前足にかける比重が全体の6割以上とも言われていますから。
足腰が弱らないための運動として、障害物を乗り越える方法をあげられました。
小型犬でしたら、ゴルフのクラブなどを何本も等間隔に並べ、またいで歩かせる。
またぐ時に後足を大きく挙げることが重要なのだそうです。
そのくらいの高さの障害物ということですね。

人間も寝ついてしまうととたんに弱ってしまいます。
腰痛持ちのかたも多いですが腰は要です。
無理なく筋肉を落とさない工夫が必要ですね。





2番目の目と耳。
これは普通に徐々に衰えて生きますね。
人間も同じです。
鍛える・・とか方法無いですもんねぇ。





3番目のしつけ
これは以前躾で直したことがまた出てきてしまう、悪癖の再発と仰ってました。
マーキングや無駄吠えなどですね。




4番目の脳・食欲
認知症です。
食に対する異常な執着の実例として
ご自身の愛犬だった大型犬にゴミ箱をあらされ、惨事となった部屋の写真が公開されました。



この異常な食欲への対応として「苦労して食べる」方法を紹介していました。
モデルはラブラドールでした。
入れ物にテニスボールいっぱいとドライフードを入れて食べさせるのです。
テニスボールを鼻でよけ、匂いをかいで探しながら食べさせるのです。
嗅覚を刺激できるということも重要ポイントです。
時間をかけて食べことで満足感が得られるということです。



これもまた、人間にもありますね。
「朝ごはん食べたっけ?」などと言うのがそうですね。
私の父や姑も介護状態になったときに異常な食欲が現れました。
介護は大変な事が多いのですが、この食欲への対応、かなーり大変なのです。

苦労して食べる、野生時代の餌の入手方法を出来るだけ再現できるような方法で、
ということを考えて給餌方法を変えていったのが北海道の旭山動物園です。
すばらしいと思います。


人間もそうですが、苦労しないと言うことは
苦労している人や動物が使っている感覚や器官を使わないということですから
そこが衰えていくということです。
退化、と言ったりしますが、
例えば日本人の顔、あごが細くなって歯並びが悪くなったのは、
柔らかい食べ物が多くなり、嚙まなくなったからだといわれていますね。
また清潔にこだわるあまり、菌やウィルスに弱くなってきているとも言われていますね。





ついで二頭の老犬のお話がありました。  

避妊手術後、お漏らしが続くようになったというコに
DHAのサプリメントを飲ませて一ヶ月ほどで治ったお話。 

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ヘルニアで車椅子生活となってしまったコの車椅子を改良し、
リハビリを続け、とうとう自力で歩けるようになったお話。
ここでは獣医師・飼い主・トレーナーの三人が三方向から見ていく、
様子を観察してリハビリを勧めていく重要性が強調されました。

犬の車椅子は以前、こいちろさんの所でも話題に上がってました。
リンク先のページには車椅子関係のリンクも沢山貼られています。


これは普段のペットとの生活の中でもいえますよね。
家族の中でも普段世話をしない人間が気が付く点というのはありますし、
獣医師の医療という立場からの目、飼い主の目、どちらも大切です。


麻痺した足は伸びてしまうので靴で直角に保つことも出来ますという紹介もありました。
足先のことですが普通、地面に着くと直角に曲がってますよね?
それが麻痺するとまっすぐに伸びてしまうので、
例えば車椅子に乗ったときなどにすれて傷ついてしまうというのです。

これもまた、人間も全く同じ状態になります。
麻痺した足は足首から先もまっすぐに伸びてしまうのです。





犬も人間も、年を取っていきます。
医療費がかかるようになりますので、犬のために貯蓄をしておくと良いですと仰ってました。
(我が家は今はほとんど出来てませんが)

また愛犬が介護状態になってしまってから、
急にマッサージだとかはじめて、かえってストレスにしてしまう場合もあるので
普段から触って、マッサージに慣らしておくと良いと仰ってました。
マッサージで色んな動きをさせることは、柔軟な体を維持するために重要だとのことでした。
また飼い主との信頼関係があるから、体を触ってもらうのが気持ちよいと感じるのですと仰ってました。
これが先に言ってた「慣れないとストレスになる」ということの意味でしょう。






会場から出た質問から、
年を取ってドライフードを嫌うようになった場合の対策として、
とろみをつけて喉越しをよくしてあげるもの方法の一つですし
又は手作りに切り替えていくと良いと思いますと仰っていました。
このあたりも介護状態の人間の食事と同じです。
私が見聞きした中でも年を取って、また病気をきっかけに手作りにされる方はとっても多いですね。





質問は次々に出たのですが、ある質問の時にとても印象的なお話をされました。
(会場には獣医学部の学生多数)

学生さん、ここなんですよ。
何でもいえる獣医師を目指して下さい。
針とか灸とかの相談を患者の家族から受けた時に
「針はこうこうこうでこういう理由で勧められない」と言える様な、
また効果が期待できそうであれば針の施設を紹介できるほどの力量を持って。



内容は私が要約していますが、だいたいこんな感じ。
一方的に獣医師が言って決めて決定してしまってはいけないのです。
飼い主の考えや事情もあります。
患者(ペット)のクセや性格など、獣医師が知る余地もない、けれど治療の上で関係してくる部分もあるのです。
相互に意見を出して、一番良い方法を選択していくのがベストでしょう。





無理せず、また犬にも無理させず
ゆったりとした気持ちでゆったりと老犬と過ごしていく
そういう雰囲気の内容でありました。
「犬の老いじたく」という本も出ているそうなので買って読んでみようと思います。



関連記事

テーマ:パピヨン - ジャンル:ペット

  1. 2008/06/23(月) 13:47:33|
  2. パピヨン's
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<虫除けスプレーVSダニ 中間報告 | ホーム | たまごちゃんその後>>

コメント

うちはまだ介護しなければならない人がいないし
祖父母がいるけど遠くなので関係しないと思います。
でも、人間も犬も老いていく過程は同じで介護も同じように
接していくものなんだと知りました。
プリンツは若く見えても老犬。
散歩一緒に行って喜んでも途中からは歩く1歩が
数秒かかることも。。
目も白内障で夜は見えないらしくぶつかる。
衰えていくのが目に見えて分かるようになりました。
もっとも、これからが介護していくことになるので(もう少し先?)
心準備しておかなくてならないですよね。
今からしてあげられることも見つかりました。
知らないのと、知っているのとではしてあげられる事、
こちらの気持ちの持ちようが違ってくるので
アップしてくださって助かりました。ありがとうございます!!
私も本屋に行ったときに本を探してみようと思います。

  1. 2008/06/23(月) 16:01:42 |
  2. URL |
  3. みかん #-
  4. [ 編集]

人も犬も一緒だものね
少しでも長く快適に、その子らしく過ごせるようにしてあげたいって思う
それには毎日に積み重ねが大事なのね♪
老いてきてから、新しいことを覚えさせるってのもいいらしいね
「バック」で後ろへ下がるとか、脳の活性化にもつながるなんて話を聞いたよ
うちもそう遠い話じゃないだろな…人も犬もねぇ☆
  1. 2008/06/23(月) 16:52:17 |
  2. URL |
  3. みやび #-
  4. [ 編集]

みかんさん

考えたくない問題ですが、誰にでも寿命はあるんですよね。
それこそ私やみかんさんにもね。

講演は深刻にならないような内容でしたが、
一匹の捨て犬の一生を画像と朗読で紹介した時には
あちこちで学生さんたちが泣いてました。
拾われて温かい家庭で最後の時を迎えることができて
犬自身は幸せだったのでしょうけど、
見送るほうはやはり辛いですね。
  1. 2008/06/24(火) 05:53:17 |
  2. URL |
  3. kuro #-
  4. [ 編集]

みやびさん

そうなのよね。
人間でも延命措置は断ると希望する人が多いのに、
家族がそういう状態になったら延命措置を断れないだろうと思ってる人がすごく多いのよね。
犬の場合も同じだろうな・・・・・

そうそう、書くもらしちゃったわ、
痴呆防止に刺激も大切だとも言ってましたね。
このあたりも人間と同じですよね。
家事をしている女性に地方が少ないのは脳を常に働かせているからなんだそうですよ。
特に料理の「手順」を考える時ですね。
無駄なく数種類がほぼ同時に出来るようにとか
コンロの開きや手がふさがらないようにとか、考えることは
かなり高度なんだそうです。

バック歩き、ラスカの得意技です。




>うちもそう遠い話じゃないだろな…人も犬もねぇ☆


何、言ってんのさ~どっちもまだまだですよ~。
人って・・・・(笑)
  1. 2008/06/24(火) 06:01:53 |
  2. URL |
  3. kuro #-
  4. [ 編集]

kuroさん、多岐に渡って勉強されていますね。
頭が下がります。
我が家はまだまだ先だと思いますが、今のうちから出切る事も有るかもしれませんね。 自分も本を読んでみよと思いました。
  1. 2008/06/24(火) 12:04:58 |
  2. URL |
  3. みみパパ #-
  4. [ 編集]

みみパパ さん

お忙しいところ、ありがとうございます。
みみパパさんの所も暑いのでしょう?
みみちゃん、暑さでまいってませんか?

私は偉そうなこと言うもん(笑)
それに見合うだけの勉強は出来てないかもしれないけど、
言うからには少しは勉強してなくっちゃね~。
  1. 2008/06/24(火) 13:56:20 |
  2. URL |
  3. kuro #-
  4. [ 編集]

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