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セントバーナード最終話


以前テレビで
大ぜいを助けるために、一人の命を犠牲に出来るか、と言うような話をしてました。

ハーバード大学(だったかな?有名な大学でした)の哲学の教授のお話でした。 

 あなたは、電車の運転手です。
 今ものすごいスピードで走っています。
 その行く手に5人の作業員が見えました。


 彼らは線路の上で作業をしていて気がつきません。
 しかも電車のブレーキが効きません。
 このままでは確実にひいてしまい、5人が死んでしまう。


 ところが、横にもう一本線路があります。
 そこには作業員が1人。
 あなたがハンドルを切ればそちらに行けるのです。


 どうしますか?
 5人を救うため1人を犠牲にしますか?
 




どちらかを選ばなければならないのであれば・・・・
一人の犠牲を選ぶと思います。
そのテレビを見た時はそう思いました。
電車が止まった後、人を犠牲にしてしまった事に対して
自責の念で精神が壊れてしまうかもしれない、という、後日談は抜きでね。
単純に選ばなくてはならないと言う時にはそうでしょう。





今回のセントバーナードの一件で、

リードごとセントバーナードにくわえられたカミィが走って逃げて行ってしまった時・・・・・
その時に、私はイオナ・アイラ・ディアを連れて家に戻る事が出来たのです。
(ラスカはどっかに逃げちゃってていませんでした)
セントバーナードはカミィと一緒に見えない所まで走って行っちゃいましたし
家の方向に走ったとしてもきっとセントバーナードは追いかけてこなかったと思うのです。
それができれば確実に3匹は助けられるし、
家に3匹置いて私が一人で出直せば、カミィ一匹だけなら助けられると思うのです。
上着の中に入れちゃえば、くわえて持っていかれることはありません。
セントバーナードが鼻でつつこうが手で掘ろうが、私は這ってでも家に帰る事が出来たと思うのです。


その時は勿論そんな事に気がつく余裕はありませんでした。
あとからそう思ったのです。


その時にもし、その事に気が付いていたら・・・・
3匹を家に置きに帰れたか、と言うと
出来ないのです。
もう一度同じ事が起こっても、私はきっと
セントバーナードにぴったりくっつかれ、1mmも動けずうずくまるカミィを
ほうって置くことなんかできないと思うのです。
そんなこと出来る訳ありません。


先の電車の件だって、机上の話です。
実際にそう言う事が起これば、なんとか犠牲者を出さないようにするはずです。
警笛を鳴らす、大声で叫ぶ、何かを投げる、
何か出来る事があるはずです。



以前もブログで話題にした事があるのですが
「ソフィーの選択」と言う小説があります。
アウシュビッツでナチスの軍医が、
ソフィーの連れている二人の子供のうち一人は助けてやるから選べと言うのです。
選ばれなかった子は殺されるのです。
母親として、子供を選べるわけがありません。
でも選べば子供を確実に一人助けることができるのです。

あまりにもショッキングすぎて、恐ろしすぎて思考が停止してしまいます。
選んだ子、選ばれなかった子、そのどちらもが悲しい目で母を見たと思うのです。
残酷すぎます。

私は3匹を助ける事が出来たのに、でも一匹をほおっておけなかった。
現実にその場にいたら・・・・ほおってはおけません。




さて、セントバーナードの話、そろそろ終わりにしますね。
ディアの足は、1週間たってようやく治ってきたようです。
あんまり触るとまた痛くなったら困るので、
外側からそうっとさわって、嫌がったり泣き声をあげたりしないことを確認しています。
このまま治っていきそうです。


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  1. 2011/03/21(月) 10:22:15|
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再び病院へ

ディアの足、3日たっても治らない。
ってか、だんだんひどくなってるようなの。

ソファーに上がると下りられないし
(上がる時は後ろ足のジャンプであがるので平気なのさ)
他のコが体の左側に寄っただけで「ひゃいいん」って泣く。
複数いると、体がぶつかったり触れたりは日常茶飯事。
これでは普通に生活できません。


散歩も連れて行って様子見たりするんだけど、
やっぱり左足をかばってるし、
歩道から車道への段を降りるのもちょっと躊躇(ちゅうちょ)する感じ。



病院へ行ってきます。

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たまたま夫が午後から家にいたので今日は車で。
あ、前も車(タクシー)だったか。
今日は自家用車ね。






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病院へ付くと、相変わらず入り口前で「帰りたい」顔をするのだ。



獣医師は、薬で様子を見るかレントゲンも撮って見るか
「どうします?」と聞きます。
選択肢を出してくれる、
そして選択を飼い主にさせてくれる、
これがこの先生のいいところなんだなー。
ディアのかかりつけ病院ではこれがないんだ。
そこが一番不満な所なのさ。

獣医師と飼い主と本人(本犬)がみんなで治していくために努力すべきなのに、
飼い主ほっぽらかしではいけません。

もちろん選択肢が全くない場合もあるでしょう。
例えばディアのアジソン病の場合だと
「フロリネフ飲みますか?やめますか?」という選択にはならないのです。
フロリネフを飲まないと生きていけないんですから。




ディアの足が骨折とかは全く思っていません。
でも何か分かるかもしれないなーと思ってレントゲン撮ってもらう事にしました。


結果はやっぱり何もなし。
何かを探すとするならば、背骨の間隔が狭くなってきてる部分があったりする程度。
まぁ年相応って所なのでしょう。



で注射をしてお薬3日分もらって帰ってきました。
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時間が長かったから疲れたねー。



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お疲れ様、ディア。





家に付くと・・・・

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みんなが寄ってきて





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周りの酸素が無くなるんじゃないかってくらいクンクンクンクンクンクンクンクンされます。






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最後まで熱心に分析してたのがアイラ。






それも終わると



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ぽつ~ん





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あはは。
ごめんごめん。


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  1. 2011/03/20(日) 07:10:41|
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血は・・・・

獣臭くなった、散歩用の上下を洗いながら、ふと思います。
上着に付いた血は、セントバーナードの血だったんじゃないかって。

みんなを何度触っても見ても誰の体にも血が出た後はありませんし、
威嚇のあまり舌を噛んじゃったとかも無いみたいだし
興奮しすぎて鼻血が出ちゃったとかもないみたい。
逃げ回ってるうちにリードに爪が引っ掛かったとかそういう傷も見当たらない。
最初にちょっとだけカミィが吠えただけなので、
吠えすぎて喉から血ってこともありえない。


セントバーナードはラスカ以外のみんなを噛んだので
顔が至近距離に近づいたその時に、
ひょっとしたら誰かが噛みついたのかもしれません。
噛むとすれば口の周りとか鼻の周りとか、そういう所だと思うのよ。
そう言う所なら血が出る事もありえるもの。
毛が短くって少ないから。
体はびっしり毛におおわれてるので、パピヨン程度の口じゃ皮膚に届かないですもん。


誰だろ。


ディアもアイラもカミィも今までに聞いたことがない、こわ~い威嚇の声を出してました。
が、
リードから離れて逃げていくアイラが、追ってきたセントバーナードに威嚇したその様子を見ると
アイラは絶対セントバーナードに噛みつかないと思えました。

ディアは、自分の足が噛まれた時に、噛みつき返したんじゃないかと思えるような声をあげてました。
ディアは私の後ろの方に逃げてて見えなかったのでわかりませんが。
実際 ディアならやり兼ねないな とも思えます。

カミィは何度もくわえられて転がされてますからね、
噛みつくチャンスが一番あったのはカミィです。
実際にカミィは、ディアの仔犬たちを教育的指導で噛んだ事が何度もあります。

さて、誰でしょ。




そして、セントバーナードがカミィを選んだのは何故でしょ。
ぶっ飛びで遊び相手にするには一番面白いからでしょうかね。


どちらもセントバーナードに聞くしかありません。





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  1. 2011/03/19(土) 06:14:43|
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セントバーナードの一件より一夜明けて

一夜明けた翌朝。
みんなの様子に変わりありません。
ディアが足を痛いと言う以外は、
食欲もあるし、オシッコもウンコも全く正常です。
下痢とかしないのね、みんな。

私は、ディア以外の4匹が死んじゃった夢を見ましたし、
下痢にも見舞われました。
お腹痛かったです。
こんな小さなトイ犬種のパピヨンよりも、
面の皮の厚くなったおばさんの方が軟弱だったってことですね。
なーんか、何度も夢を見たみたいで(覚えてないけど)
良く寝れてないみたいで…・眠いのですよ・・・・




仕事の帰り、セントバーナードのブリーダーさんの所に寄って、
放れてたセントバーナードに噛まれたと伝えてきました。
我が家の犬がどんなのか知ってるので、聞いたとたんさっと顔色が変わってしまいました。

ブリーダーさんは、もちろんセントバーナードが本気じゃなかっただろうことは
分かっていると思います。
そういう時ってつい
「あんたのとこの犬がみんなで寄ってたかって挑発したんじゃないか」とか思ってしまうものです。
(今回の場合は絶対そう言う事はありません)
自分に非があるとは誰だって即座には認めずらく、
保身の気持ちが先に立ってしまうものです。
ましてや、今回の事を自分の目で見てない訳ですから。

誰だって自分の所のコは可愛いですもん。
このブリーダーにしても、セントバーナードたちはドッグショーに出てくれるパートナーですし
良いコを残してくれる大切なコたちですもん。

でも、このブリーダーさんはただただ頭を下げ、
大丈夫なのかと聞きました。
ディアの足が痛いのだと伝え、
どうして出てきたのかと聞くと
雪で一部開いてしまったのだと言ってました。

今年の雪は尋常じゃない降り方をしましたので、ひずみが出ていたりしていたのかもしれません。
夏に日よけも兼ねて付けた屋根も雪の重みで壊れてしまっていましたし。
でもこういう事があったのですから、きっちり直してくれたに違いありません。



さて、家に帰ると、いつものように5匹がお出迎え。
「いつものように」過ごせることは何よりもありがたい事です。

「散歩に行く?」と聞くと行く気満々のDARKI’sですよ。
相変わらず足の痛いディアは家に置いて4匹だけ連れて出ます。

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これは玄関前です。
玄関前、雪が無くなりました。





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雪が付いたカミィ。
うん、付くのはよだれより雪の方がいいよ。





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ラスカは・・・・最初っからよだれ付かなかったけど・・・
まぁ雪の方がいいよね。





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カミィが吠えだす。
矢印の所には




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カラスがいるのだ。





外歩いても全然平気なのねぇ、みんな。
曲がり角からセントバーナードが出てくるかもとか思わないのねぇ、みんな。
まぁ、私も思わなかったけど。


いろいろと思う所もあり、もう2~3回くらいセントバーナード話、続けます。

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  1. 2011/03/18(金) 06:03:55|
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病院へ

昨日の記事にもコメントいただいたのですが
ディアの病気はストレス厳禁なので、
家に着いて目視で誰にも傷がないと分かった時に、
次に心配したのがディアの事でした。



大丈夫かな?とディアを見るとどうも歩き方がおかしい。
低血糖でフラフラなのか?と思ったけどそういうことではなさそう。




左側の後ろ足と前足を同時に動かしています。
こういう歩き方はブルドッグとか以外はしないですよね。
普通は左後ろ脚と右前脚と言うように対角線上にある足が一緒に動くはずです。
触って行くと肘のあたりで痛そうな顔をします。
この足は病院で診てもらいましょう。


病院に行く前に糖分補給しておきましょうか。
ストレスに対抗するにはエネルギーが要ります。
エネルギーの元はブドウ糖です。
すばやく補給されるように砂糖を使います。


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砂糖を溶かして・・・・見えないけど、このお皿には砂糖水が入ってるのさ。




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パンをひたします。
これを5匹で分けっこして食べますよ。
でもディアが一番多いの。

よだれだらけ、気になるけど、病院へ行く前に洗っちゃいけません。
傷がある時もそのまま診せるのがベストです。



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病院に着きましたよ。
この日はかかりつけ病院はお休みだったので、もう一軒の病院にきました。
ここの先生は話をよく聞いてくれるし、
治療方針(方法)も患者側にも選択させてくれる、そういう余地があるのさ。





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病院に慣れていないカミィは




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うろうろうろうろうろうろうろうろ




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ディアは「早く帰りたい」とばかりに外ばかり見ています。




この時点でディアは普通に歩いてます。
足って・・・ちょっと痛かっただけなのね、きっと。
獣医師が足を押したり延ばしたり歩かせたり、いろいろするけど、全く痛がるそぶりなし。
診察結果「大丈夫だと思います」とのこと。

カミィも同様に「大丈夫だと思います」とのこと。
傷はこの二匹には無いようでした。


セントバーナードたちがまだうろうろしてるかもしれないので、
病院でタクシー呼んでもらって帰りもタクシーで帰りますよ。

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これが昨日の記事に出てきたセントバーナードたち。
写真はいっぱい雪が降った翌日だったかな?
うちの犬たちに迫ったのは手前の右側のコ・・・・だったかな?
左側のコだったかな?
今となってはちょっと思い出せないけど。

でもあとから来た大きいオスは向こうで立ちあがってるコなの。
一番大きいしなかなかの男前なので、間違わないのだ。



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上の写真もそうだけど、前足がこのくらいかかると、
小型・中型犬ならひょいっとジャンプで飛び越えられちゃいますよね。


昨日の記事にいただいたコメントにもあったのだけど
カミィがあんなによだれだらけになるほど、くわえられたのに
どこも痛くしてないのは、くわえ方の問題なんだと思います。
そのセントバーナードはメスでした。
仔犬を咥えるように、痛くなくしっかりくわえてたんだと思います。
犬は猫にように首筋を咥えて持って歩くと言う事はありませんけどね。
でもくわえられたカミィが痛そうにギャイイーーンと泣いたと言う事も無いのですよ。
威嚇して声はあげてましたけどね。

一回、私とセントバーナードで引っ張りっこになったんですよ。
ほんの一瞬ですけど。
私が手を放さなければカミィがちぎれると思って手を放しました。
セントバーナードの力はかなり強かったです。


何かの話で
実の母親と偽物の母親が、一人の子供を「自分の子供だ」と行って譲らないシーンがありました。
そのうちに母親たちが両方から子供の手を引っ張って自分の方に引き寄せようとします。
子供が「痛い」と声を上げたので実の母親が手を放す、というのがありました。
痛がる子供の手を放したのが実の母親である証明であると言うようなお話。
そんな話を思い出したりしましたよ。



病院で診てもらったので取りあえずは安心です。
でも安心して座っていられません。
急いで人間のご飯支度しなきゃならない。
いや、その前によだれだらけを洗わなくっちゃ。

急いでディアとカミィとイオナを洗います。
(シャンプーの話、面白かったのでいつかアップします)
ここで、私の腰が限界。
アイラは背中を拭いただけでOKとしました。
ラスカはよだれ付いてないから拭く所も無いし。

体洗って、乾かす。
その間もどこかに傷は・・・・と見ましたがやはり傷も無ければ痛い所もありません。




ところが、
そのあとになってからディアが「足が痛い」と言う。
お座りの姿勢でも左足には体重かけないようにしてる。
だから右側に体が傾く。
ソファーから降りると「ひぃ」って泣く。


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痛くて泣いちゃったのさ。
(うそ)

ディアの足はちょっと様子を見ます。
足は付けるので折れたりとかそういう事ではないと思う。
セントバーナードに噛まれたのは肩口(犬に肩はないけど)からわきの下にかけて。
ディアがギャギャギャギャギャンって泣いたので、その時点で痛かったんだと思う。

こういう外面の良さと言うか、
外では頑張っちゃうガンバリ屋さんタイプは時に困る事もありますね。
病院では緊張のせいもあったのでしょうけど、
あれだけ触られても一度も痛そうにしなかったんですから。


でもまぁ、ご飯ちゃんと食べたし
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こんな感じでみんな寝たので安心です。




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こんな感じでね。
これ、カミィです。





寝る時に私の散歩用上着(上下)が獣臭いのに気がついた・・・・・・
セントにずっとくっつかれてましたからね・・・
明日洗おう・・・・・

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  1. 2011/03/17(木) 08:40:11|
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